広島市安佐南区、アストラムライン中筋駅から徒歩1分の好立地に建つ「物件Ｆ」。築18年、27戸の7階建ての物件です。オーナーのＯさまご夫妻は、これまで、入居率を上げるためにさまざまな設備を導入してきました。
「外壁タイルを張り替えたり、女性の入居者が多かったこともあり、テレビモニター付きインターホンや防犯カメラを設置したりと、いろいろ工夫をしてみたものの、なかなか空室は埋まりませんでした。」さらに、他物件との差別化を図るため、たとえご自身の負担が増えても、入居者のためになるならと、インターネットも無料で使用できるようにしました。しかし入居率は良いときで、90～95％。どうにか満室を実現したいと頭を悩ませていたところ、物件のすぐ近くまで都市ガスの導管が整備されていることを知りました。そこに、管理会社からのアドバイスもあり、入居率アップのため、プロパンガスから都市ガスへの切り替えを考え始めました。
切り替え前まで、キッチンのコンロは1口。切り替えにあたり、広島ガスの担当者から2口コンロへの取り替えの提案を受け、「2口が設置できるなら、入居者の皆さまにも喜んでいただけて、物件の付加価値も上がると思い、都市ガスへの切り替えを決断しました。」そして、広島ガスとメーカーが協議を重ね、1口コンロが設置してあったスペースに収まる特別サイズの2口コンロを手配することができました。「そこからは早かったですね。戸数が多く入居者の皆さまの生活スタイルも異なるため、全員にコンタクトを取るのは大変だったと思います。しかし、広島ガスさんにはしっかり対応をしてもらえたので助かりました。おかげで切り替えを決めてから工事完了までとてもスムーズに進みましたね。」
都市ガスへの切り替えにより、給湯器の新設、ガスコンロのグレードアップ以外にも、物件の付加価値向上につながる変化がありました。都市ガスの導管から直接ガスが供給されるため、プロパンガスのボンベ庫が不要となりました。そこで、空いたスペースを駐輪場として整備したところ、以前は所構わず置きっ放しにされていた自転車が、今では駐輪場にきれいに並べられるようになりました。
「以前から、ボンベ庫のスペースを駐輪場にできないかと考えていたんです。それまでは、1、2階のテナント利用者が敷地内の空いたスペースに自転車を置いていました。2階へ上がる階段の出入口に置かれて、危険に思ったこともあります。しかし、ボンベ庫を撤去し、屋根付きの駐輪場を設置したことで、テナント利用者や従業員の方が利用できるようになり、喜んでいただけていると思います。」
また、新設したガス配管の塗装を壁の色と統一したことで、外観の見栄えも整いました。
「やはり入居者の皆さまが喜ぶことなら、それはやらないといけないですから。都市ガスへ切り替えてから、おかげさまで入居率100%を実現することができました。」
いつも入居者のために、物件の付加価値を考えているというＯさまご夫妻。都市ガスへの切り替えをはじめ、価値ある住まいを常に追求する姿勢こそが、高い水準の入居率をキープしていく大きな要因なのでしょう。
