MESSAGE

 当社グループは、1909年の創立以来、「地域社会から信頼される会社をめざす」という経営理念のもと、地域に根差したエネルギー事業者として、地域の皆さまの暮らしを支えてまいりました。長い歴史の中で、都市ガスの原料を石炭・石油から環境性に優れた天然ガスに転換し、用途は家庭用だけでなく、業務用・工業用へと拡大してきました。
 近年は再生可能エネルギー電源(バイオマス、太陽光、小水力など)の開発やグリーン電力の販売にも注力するなど、時流の変化を踏まえた事業を展開しています。

 昨今、気候変動対策に資する脱炭素化や生物多様性保全やデジタル技術の進化、ダイバーシティなどへの対応といった社会的要請の高まりなど、当社グループを取り巻く環境は加速度的に変化しており、企業が持続的に成長・発展し続けるための社会課題は多様かつ複雑化しています。
 これらの社会課題を当社グループの課題と捉え、事業活動を通じて、適宜・的確に解決していくため、中長期的な視点でのマテリアリティ(重要課題)を特定しました。
 これらのマテリアリティの解決に向けて、「企業価値の向上」と「環境・社会への貢献」を意識した諸施策を強力に推進すべく、「2030年ビジョン」や「中期経営計画」「広島ガスグループ このまち思い SDGs実行宣言」「広島ガスグループ 2050年カーボンニュートラルへの取り組み」などに基づいた事業活動を着実に取り組んでまいります。マテリアリティの定期的な見直しを行いながら、その解決への取り組みや達成状況などをステークホルダーの皆さまに分かりやすく発信してまいります。

 当社グループは、サステナビリティへの取り組みを経営戦略の一環として位置づけ、地域社会との調和を保ちながら様々な事業活動を展開することで、持続可能な社会の実現をめざしてまいります。
 当社グループの役職員一人ひとりが、企業スローガン「このまち思いエネルギー。」に込められた地域への想いのもと、このまちのエネルギー事業者として「安定供給」と「保安の確保」という変わらぬ責務を全うしつつ、カーボンニュートラルの実現やSDGsの達成など、社会課題の解決に向けたサステナブルな活動に果敢にチャレンジすることで、「このまち」の明るい未来を創造してまいります。

代表取締役社長 社長執行役員