廿日市工場へのガスコージェネレーションシステム
導入について

 当社は、このたび廿日市工場内に天然ガスを燃料としたガスコージェネレーションシステムを導入することといたしました。本設備により発電した電力は工場設備で使用するとともに、その排熱を有効活用することにより廿日市工場の省エネルギー化、低コスト化を一層進めていきます。また、余剰電力については電力会社の送電系から託送することで、PPS(特定規模電気事業者)へ卸売供給を行えることから、その実現に向けた検討も進めていきます。
 なお、設備導入にあたっては国の新エネルギー事業者支援対策費補助金を申請し、設備費の一部に充当することとしております。

1. 目的
(1)廿日市工場の省エネルギー化の推進により、製造コストを抑えます。
(2)コージェネレーション利用により地球環境負荷の低減に努めます。
(3)本発電事業を通じて、大型天然ガスコージェネレーションの普及促進のためのノウハウを取得し、多様化するお客様エネルギーニーズに応えるための検討を行います。
2. 概要
(1)従来方式
従来方式
→ (2)導入後
導入後
3. 特徴
(1)熱需要が電力需要に比べ大きな液化天然ガス(LNG)基地のさらなる省エネルギー化を図るため、熱需要に合わせた規模(1万kW級)のガスエンジンコージェネレーションを設置します。
(2) 発電排熱は、温水で回収を行い、極低温のLNGを気化するための加熱熱源として利用します。これによりこれまでの方法で使用していたLNG気化用天然ガス燃料の約6割を削減できます。
(3)コージェネレーション稼動時は、工場所内電力(600kW〜1,400kW)を全量賄え、余剰分(10,000kW程度)を電力会社の送電系から託送することで、PPS(特定規模電気事業者)へ卸売供給が行えます。
4. 設備概略仕様
発電容量 11,000kW(高効率天然ガスエンジン5,500kW×2台)
送電容量 最大10,000kW(特別高圧22kV既存ライン改造)
総合効率 約78%(発電効率42%、熱回収効率36%)
運転形態 DSS(Daily Start & Stop)運転(昼間運転)
5. 実施スケジュール(予定)
工事着工 平成15年12月
工事完了 平成16年8月末
運転開始 平成16年9月
<参考資料1:レイアウト>
<参考資料2:設備概略フロー>


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広島ガス株式会社
HIROSHIMA GAS Co.,Ltd