フジグラン広島SC向け
自家発電設備の設置について

 当社は、総合エネルギー供給事業への飛躍に向けて活動を進めておりますが、この度「フジグラン広島SC」にコージェネレーション設備を導入いただき、当社初となる熱・電気受託事業を開始いたしました。熱・電気受託事業とは、お客様の敷地内に当社が天然ガスによるコージェネレーション設備を設置し、天然ガスを利用して発電すると同時に、排熱を有効利用したガス吸収式冷温水機によって、店舗内の空調を行なう事業であります。一方、この事業はCO2削減に寄与するとともに、省エネルギー性も高く、かつ高効率で新規性のあるシステムということでNEDO1の平成13年度新エネルギー事業者支援対策事業となっております。
 これまでは、A重油燃料によるディーゼル発電機を使用されていましたが、老朽化による更新の為、今回、天然ガスによる常用発電機を導入していただきました。この天然ガスによる発電は、公害規制面をクリアーできることは勿論のこと、環境負荷軽減にも貢献することから、今後も普及が予想されております。
 当社は今後も引き続き、熱・電気などお客様がお求めになりたいエネルギーとサービスをお届けする、総合エネルギー供給事業への飛躍に向けて取り組んでまいります。

●導入設備概要
導入場所 フジグラン広島SC(総括マネージャー 高瀬 康則)
所在地 広島市中区宝町2−1
建物規模
<建物面積>45,466m2
<階  数>地上5階
導入発電設備 型  式 ガスエンジン発電機
(ミラーサイクルガスエンジン2
定格出力×基数 560kW×2基
電圧/周波数 6,600V/60Hz
発電効率 約40%
使用燃料 天然ガス(都市ガス13A)
自家発電比率 約30%
導入熱源設備 型  式 排ガス・排熱投入型ガス吸収式冷温水機
冷凍容量×基数 1,266kW(360RT)×2基
使用エネルギー 天然ガス(都市ガス13A)+発電設備排熱
排熱利用率 約30%(残りの70%は天然ガス燃料による)
総合効率 約75%
導入効果(試算値) 年間省エネ率  18.3%
環境負荷削減率(試算値) CO2 35.7%
NOx 27.6%
SOx 100%
1. NEDOとは新エネルギー・産業技術総合開発機構の略式名称です。
2. ミラーサイクルガスエンジンとは、往復動内燃機関のサイクルにミラーサイクルを適用することで、圧縮比をノッキングの発生しないレベルにおさえて、膨張比を大きくとることで、高い発電効率を達成したガスエンジンです。

<参考1:熱・電気受託事業スキーム>
熱・電気受託事業スキーム
<参考2:株式会社フジの概要>
本 社 :松山市宮西1丁目2番1号
代表者 :取締役社長 時任 紀邦(ときとう のりくに)
資本金 :142億511万円(平成13年2月期)


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広島ガス株式会社
HIROSHIMA GAS Co.,Ltd