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 9 キュートな「黄色」

「ああ、自由になりたい!!」と大声で叫びたくなる時が誰にでもあります。そんな時、黄色の布に思いっきりくるまってみてごらんなさい。さまざまなしがらみが消えて、ふんわり開放される気分を味わうことができます。気持ち的には、心の窓が開かれ、新しくて見知らぬ風が入ってくる感じがすると思います。「嘘でしょう?」なんて聞き返さないこと。信じる者は救われる、の精神が真の自由人になる秘訣でもあるのですから。
かのドイツの文豪ゲーテは、『色彩論』のなかで色を「正の色」「負の色」に分けています。「正の色」の代表が「黄色」で「負の色」の代表は「青色」としているのです。黄色は常に明るい性質を伴い、愉快で快活でやわらかい刺激を与える特性を持つと述べています。確かに爆発的な快活さはないけれども、十分に人の気をひく黄色は、キュートでおまけに知的な感じのする色だと思います。これらの好条件はインテリア部門で発揮されることが多く、狭くて暗くて重苦しい部屋の解消法としては、もってこいの色彩なのです。
フェアーな色
「黄色いハンカチ」というと、高倉健主演の映画がすぐさま思い浮かびますが、車椅子に乗った方の「黄色いハンカチ」をご存知でしょうか?彼らが手を貸してほしい、とSOSを発信するときに使っているのがこの「黄色いハンカチ」です。なぜ黄色なのかというと、まず目立つということ。そして色の持つ心理作用として、フェアーであること。また、人間の目は黄色を真ん中で捉えるので、どうしても目に飛び込んでくる色となり、注意を促すことにつながります。手助けをするにもされるにも、「お互いさま」の気持ちがないと成立しないことを色が語ることになります。つまり、理にかなった「黄色いハンカチ」なのです。
とにもかくにも黄色は明るく快活な色であることは間違いないのですが、その単純な色は、自己顕示色でもあることをお忘れなく。「色も人も使いよう」という、いつもながらの結論に落ち着いてしまいます。

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