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| 8 春の色「ピンク」 |
★桃の節句で春が訪れて、桜の花が舞うころには、あちこちでぴっかぴかの入学式が行われます。その時期は春も佳境に入り、なぜか人の心も幸せ気分になります。実にうまく花の色が、この季節のイメージを語ってくれているのではないでしょうか。★特に桜は、日本の晴れ舞台にはなくてはならない風情の要です。桜色はやさしげで清らかで、咲いても散っても愛おしく、しかも潔いはかなさを 感じさせます。 ★そこへいくと桃の花は、「桃色」と呼ばれたとたんに、人の奥深く根づいている、艶かしい感情を表現する色となってしまうのが不思議です。「桃色吐息」という高橋真梨子の歌がありますが、そのテーマを聞いただけでも、どんな歌なのか内容をつかめてしまうのは、この「桃色」によるところが大きいと思うのです。この色がもつ甘ったるさが、妙な刺激色となって体中をかけめぐるのかもしれません。 |
| 「ピンク」に感じるもの |
★色彩学の統計によると、「羞恥心」を色に置き換えると男性は圧倒的に「桃色・ピンク」を挙げ、官能的な色と捉えているデータがあります。そして女性は、ピンクは「幸せの色」と答えています。同じ色でも感じ方がずいぶんと違うのは、構造の違いなのでしょうか?それとも機能の問題なのでしょうか?★最近、高齢化時代の対策のひとつとして、老人施設の建築ラッシュがおこっています。当然のことながら色彩計画も考慮され、施設を彩る色彩は、これまでよりはるかにカラフルなものとなっています。その基調色とされているのがこの「ピンク」。若返りの色、恋する色といわれている作用をうまく利用して、いわゆる老人色を一掃しているのです。 ★ただこのピンクも使いすぎると、人の気は緩みがちになってしまいます。たかが色といえども、メリハリの効いた配色を心がけたいものです。甘いだけが人生ではないと付け加えるのは余計なことかもしれないのですが…。 |
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