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 7 「白」の奥深さ

清潔・清楚を色に例えてもらうと、ほとんどの人が「白」と答えることでしょう。それは好きな色、嫌いな色を超えての圧倒的な支持だろうと思います。その美しい色の代表であるかのような、この「白」という色は、実はかなりの曲者なのです。
清楚なイメージ、その裏には光を敢然とはねつける強さを持ち、そしてまた、見る人には明るさを提供すると同時に突き刺すようなまぶしさをも与えるのです。そのしたたかさと凄さを、「白」を使った言葉の意味と合わせて考えてみると、なかなか面白いものだと思います。告白、白状するというように、じっと隠していたことを打ち明ける時に使う「白」は「申す」という意味らしいのですが、この「白」からはそれまでの苦渋に満ちた様子が伺われ、聞く方もぐっと肩に力が入る感じがします。本心から出ていないことが見え透いた時に使われる「白々しい」は、人を煙に巻くこともできる図太さを「白」が演出しているようにも思えます。
すべてを白紙に 
白紙に戻す場合の「白」は、なかったことにしよう、ということですが、幾重にも重ね塗りをして黒にしてしまう方がどんなにか簡単なことのような気がします。それが「白」となると、潔く強烈な意思を持った決意に満ちた言葉になるだけに、相手から「白紙に…」と言われた時には引かざるを得なくなってしまうのでしょう。
私たちは白い産着にくるまれてからこの世が始まり、白装束でその人生を終えます。いろいろあったけれど結局はチャラにして最初に戻る、という回路を保っているのではないでしょうか。
バレンタインには街にハート型のチョコレートが出まわりました。3月に入ると今度は、お返しのセレモニーであるホワイトデーが待っています。この「ホワイトデー」とは日本だけのものであるようですが、私個人の意見としては、きれいさっぱり返却という意味の「白」ではないだろうかと思っています。皆さんお忘れなく!義理でもらったものほど、きちんと返しておきましょうね。

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