広島ガス株式会社（社長：田村 興造）は、大規模地震等災害に対する防災拠点として、広島市南区皆実町の本社構内に、防災拠点ビル（以下「本ビル」といいます）を建設することといたしました。
　本ビルは、災害時における復旧対応の迅速化を図るため、災害対策本部をはじめ保安指令センター等の供給保安機能を集約し、防災拠点としての役割を果たします。また、大規模災害発生時における災害対応拠点としての機能を確保するために、免震構造を採用し耐震性を向上させるとともに、免震層および事務所機能を２階以上に配置することにより、地震災害のみならず津波等浸水災害における保安体制の確保に資する建物といたします。
　当社は、本ビルの建設をはじめとして、更なるインフラ整備や現場力の向上を通じて、より一層の保安に対する取り組みの強化を進め、お客さまの安心・安全の確保に努めてまいります。

１．特徴
（１）供給保安機能の集約

• ①災害対策本部を常設
• ②保安指令センターを配置
  
  • ・供給保安およびガス供給設備の維持管理に関わる受付・指令機能
    ・都市ガスの圧力、輸送状況などの常時監視

（２）地震・津波等災害に耐える構造

• ①免震装置を高所に設置(柱頭免震構造)し、横揺れを大幅に軽減することにより、震度７クラスの地震に耐える構造を採用
• ②想定される津波被害の高さを考慮し、免震層および事務所機能･空調・電気設備等を2階以上に配置
• ③1階柱を少数(9本)の丸柱とし、津波および浮遊物の衝撃を受け流すことのできる設計

（３）インフラ維持対策

• ①非常用発電機を屋上に設置し、供給保安上必要な設備の電源を喪失しない設備
• ②衛生設備については、非常用水槽を確保
• ③非常用備蓄品(食糧、飲料水等)倉庫を配置

（４）省エネルギー・省CO₂設備の導入

• ①空調は、環境負荷の低い都市ガスを利用するガスヒートポンプ機器を採用
• ②自然風力換気窓を採用

２．建物計画の概要

以　上