若手社員の声

製造:島谷 和明
製造工場の先にはお客さまの笑顔がある

五感を使っての点検・確認作業が大事

 廿日市工場では、海外から運ばれてくるLNG船を受け入れ、超低温のまま貯蔵し需要に応じて気化させます。気体になったガスに臭いをつけ(付臭)、導管を通して一般家庭や施設 など、都市ガスを利用されるお客さまに供給する作業を行っています。
 そのため、日夜都市ガスを使えるよう勤務は3交替制です。私の主な業務は、都市ガスの製造と設備の管理です。「製造」段階では、時間帯に応じた需要に対応するため、市中の導管やガスホルダーの圧力を上げ下げして、製造量を調整しています。特に夕方はガスの利用が多いですね。
 次に「設備の管理」についてですが、まずは機器、計器のチェック。3交替の勤務ごとで異常がないかパトロールを行います。数値の確認はいくつもあります。供給するための熱量の調整、「付臭」の量など、さまざまな工程が基準値内であることを確認します。
 また、直接機器に触れることも大切な作業です。と言いますのも、毎日見ているとわずかな違いもわかってきますし、数値では見て取れない、音、熱など五感を使って判断することも必要なのです。 ほかには、LNG船の入船業務、設備のガス漏れ点検、不測の事態に備えた訓練等を実施しています。

クリーンエネルギーは工場もクリーン

 入社前はガスの製造工場に対してあまりきれいじゃないイメージを持っていましたが、全く違っていました。シンプルな製造工程を完全機械化していますので、工場内もとてもクリーンです。
 平成14年までは、天然ガスではなく石炭ガスをお届けしており、工場はコークス炉やオイルプラントなどがあって、一日働いたらススまみれ、油まみれだったと聞いています。
 クリーンな天然ガスをお届けする今は、製造工程もかなりシンプルになり、労働環境もとても清潔です。

導管の先にはたくさんのお客さまがいる。強い使命感が芽生えた!

 24時間365日稼動する工場は交替制勤務のため、体内時計が慣れるのには、寝る時間や食事の時間をずらすなど1カ月間くらいかかりました。
 ガスは皆さんの生活を支える大事なエネルギーですので、「私がいないとダメだ!」という使命感を強く感じるようになりました。
 私はお客さまと直接やりとりする場面は少ないのですが、ガスを送る導管の先にはお客さまが何万件もいますから、現場での仕事と同じくらい自分の時間管理も重要です。
 交代制勤務は生活時間帯がバラバラで、土・日曜日が休日となることは、今は2カ月に1回くらいしかありませんし、なかなか長い休みもありません。でも悪いことばかりではなく、平日昼間が休みのときはいろいろな施設も空いているなど、結構楽しんでいます(意外と良かったりしますよ!)。

「不可能ではない」と挑んだ、国家資格取得

 頑張ったことと言えば、1年目で国家資格の「ガス主任技術者甲種」を取得したことです。年に1回受験でき、どうやら1年目で取る人はほとんどいないというものでした。
 入社してすぐこの資格が必要であることを知り、難関ではありましたが先輩に1年目で合格した人がいて、「無理ではない、絶対合格してやろう」と思いました。仕事に直結する資格のため、勉強を通じて設備の理解を深めることもできました。
 試験が9月末のため、6月の配属後正味4カ月間みっちりと勉強しました。この間は、大学受験より苦労したのではと思うくらいです。
 ただ、配属後間もなかったため、現場の機器や計器などまだ見ていないものもあり、難しかったです。参考書だけの世界で勉強を進めるので、これが難関である要因の一つでした。

就職活動中のみなさんへのメッセージ

 「この会社に絶対入りたい」という思いを初めから持っているかもしれませんが、会社説明会に行くと意識も変わることがあります。会社の情報はホームページなどでも調べると思いますが、説明会には足を運ぶべきです。例えば製造業志望でも食品系や機械系といった、いろいろな職種を見るというのはとても大事なことです。
 働き始めてから、学生時代にもっと勉強すればよかったと感じています。勉強していないわけではないですが、専攻が化学なのに化学の知識がなければ、ちょっと恥ずかしい。極めるまではいかなくても、もう少し詳しく知っておけばよかったですね。また、仕事をしながらも勉強は必要ですよ!
 私は3交替勤務の職場で、休日の時間帯が友達と合わなかったりします。だから余計に学生のときは学生にしかできないことをやってほしいと思いますね。資格取得などに意気込むのも良いですが、「学生にしかできない見聞を!」と会社説明会でも言われました。海外旅行などをしてみるのも良いでしょう。就職してからは、どうしても自由な時間が取りにくくなりますからね。