若手社員の声

供給:栗原 聡
導管設計で安定供給を支える

ガス管新設の設計業務を複合的に考える

 現在の主な業務は、ガス管の配管設計です。
 その設計業務には、大きく分けると二つの業務がありまして、一つは営業関係の設計で、もう一つは供給保全関係の設計です。
 まず、営業関係の設計業務は、営業担当から新たに都市ガスにしたい物件へガス管新設の依頼があった場合、その物件へ都市ガスを供給できるかも含めて、ルート調査や工事費積算を検討します。その設計図面は将来において安定的にガスを供給できるガス管のルートを考え、設計の基準に則ってチェックを施します。その後、所轄の自治体など関係先への許可を得るための打ち合わせへと流れていきます。
 もう一つの供給保全関係の設計業務は、ガス漏れを起こさないために、既設の古いガス管(経年管)を計画的に取り替える設計です。そういった箇所は月日が経っているので、現場が様変わりしていることも多々あります。当時は施工しやすい環境であったものが、今では「よくガス管を入れることができたな…」と思うこともあります。
 また、これらの業務は他のインフラ事業者との調整業務も大切です。水道管、電気、通信、下水管などの他の埋設物もガス管と同じように埋設工事が行われるので、定期的に開催される調整会議に出席することもあります。

将来的な予測と見極めに細心の注意をはらう

 配管設計には、気をつけることがたくさんあります。先述した他の埋設物との調整もそうですが、ガスの需要量も設計に大きく影響します。
 それはガス管のサイズに反映されます。お客さまが使用する「ガス量」やその地区の需要をある程度予測してガス管のサイズの決定となります。サイズを小さくしてしまうとガスの圧力が不足することが考えられますし、不必要にサイズを大きくしてしまうと余計なコストが必要となるからです。
 当初、適正だと考えていたガス管のサイズが、将来お客さまが増えた場合にサイズの大きな管に変える必要が発生しないとも限りません。そのため、ガス管を新たに敷設する際は、将来的な需要の見込みを勘案する必要があり、「適正」の判断を決定する見極めが難しいところです。
 こういったさまざまな要因を、限られた予算内で、かつ調整や将来性を見越して細心の注意をはらいながら設計しています。

知識・技術の奥深さ

 設計現場の知識・技術は奥深く、勉強不足を感じることがはありますが、そういったときには先輩にフォローしてもらいながら業務にあたっています。もっと現場を数多く経験していくしかないと思っていますが、以前は供給部で膨大なガス管の点検業務に携わっていたこともあり、その経験・知識が現在の設計業務に生かされているところも数多くあります。そういった面では、これまでの供給部の現場経験がけっして無駄なものではなかったと思います。これまで培ってきた自分の経験・知識を、今は後輩に伝え、チーム全体でレベルアップしていきたいと思います。

仕事に達成感を感じるときは?

 さまざまな調整をして綿密に設計しチェックが終わった図面で諸官庁に許可をいただき、工事に入るのですが、自分の設計した工事が終わったときはやっぱり安心します。もちろん、現場の工程すべてを見渡せるわけではないのですが、達成感と言えばそこでしょうか。
 ところが、工程が順調に進まないこともあります。そういうときは、工事の許可を得る諸官庁へ何度も打ち合わせに行く必要も出てきます。現場はうまく回ることばかりではありません。不測の事態も予測しながら、常にフットワークを軽くし、何事にも対応できるように心がけています。

就職活動中のみなさんへのメッセージ

 就職活動中というのは社会勉強ができる良い機会です。いろいろな企業の話を聞くことや、訪問できるのは就職活動中だけです。やりたい仕事が見つかっていなくても、多くの企業を知ることで、自分のやりたいことが見つかると思います。
 もし就職活動に行き詰ったときは、一人で悩まず周りの人に相談することが大切ですね。ときには、リフレッシュすることで気持ちが前向きになることもあります。
 学生生活も残りわずかですが、楽しい思い出をたくさん作ってください。