■基礎（一次）・加工（二次）エネルギー

エネルギーは、それを保有している天然ガスや石油をそのまま燃焼させて、熱エネルギーとして使用したり、あるいは燃焼などにより水蒸気をつくり、その圧力で発電器が回され、電気に変換されて使用されるなど、いろいろな形態をとっていますが、最初にエネルギーの源になっている天然ガス、石油、水力エネルギーのことを一次エネルギーといい、次にこのエネルギーが、加工、変換されてできる電気や石油製品などのことを二次エネルギーといいます。

■ガス・トータルエネルギーシステム
ガス・トータルエネルギーシステムは、都市ガスを燃料にガスエンジンやタービンを使って、「電力」や「動力」をつくり、同時に発生する排熱を「プロセス蒸気・冷水・温水」に利用するなど、ガスエネルギーをトータルに利用することによって、総合エネルギー効率を大幅に向上できるシステムです。
ガス・トータルエネルギーシステムは、お客さまのところまで直接一次エネルギーをもってきて、そこで電力や動力エネルギーに変換して使用するシステムです。その結果、エネルギー輸送による損失がほとんどなく、さらに二次エネルギー変換の際に多量に発生する排熱を有効に活用し、一次エネルギーの利用効率が飛躍的に向上するメリットがあります。下図のとおり、従来の発電システムとガス・トータルエネルギーシステムとのエネルギーバランスを比較すると、どちらのシステムが効率的かご理解いただけます。
●従来の発電システム	●ガス･トータルエネルギーシステム